派遣でゴミ収集してきました
金がない。そんな僕が目をつけたバイトはゴミ収集のバイト。
見るからに臭そうで怖い人達が一杯いそうな感じなイメージが付きまとうが、朝早く始まり夕方に終わるのがちょうどいいので行ってみる事に。
当日。朝早く起きて電車に乗り最寄り駅に到着。
ゴミ収集の事務所は駅から離れており、歩く事数十分で事務所へ。
どんな人がいるんだろうか?怖いな///そう感じながら恐る恐る事務所の扉を開けると・・・
おっちゃんが立っていた。何やら僕の事をジロジロみて不思議そうな顔を浮かべている。
やべぇっ何かオレやっちゃいましたか?みたいな表情で僕が立ちすくんでいると、おっちゃんが一言。
「そこ入口じゃないよ」
ヤバイっやっちまった!!!顔を真っ赤にしながら事務所を後にして違う入口から入り直しました。
初めて行く所あるあるで僕はよく入口を間違えちゃうんだよねー。それで何でそこから入ってんねんってツッコミ入れられる事多いんです( ;∀;)
気を取り直して事務所に入ると、大量の人。50人から100人位はいるんじゃないかって位に人が沢山いました。
そんな中何処に行けばいいのか分からなくてオロオロしていると、優しいあんちゃんが行く場所を教えてくれました。
現場によって、社員の人は派遣さんがいるとメンドクサソウに説明するか、シカトをされる事が多いんんですが、このゴミ収集の現場は困っていると声をかけてくれたりして有難かったです。
僕はコミュ障で「すいません」の一言が上手く言えないので、こうして気を使ってくれる現場は嬉しいですね。
そんなこんなで会議室のような場所で簡単に説明を受けて実際にゴミ収集車へ。
2人乗りの車で、ベテランの40代の人と一緒に行く事になりました。
でもこの40代の人、外見から男か女か分からなくて、声も高かったので尚更性別がどっちかわからないまま仕事が始まりました。困る。
仕事はまず車に乗りながらゴミ回収の説明を受けます。
僕が行った日は燃えないゴミの回収日だったので、その説明を受けました。
説明で印象に残ったのが、スプレー・電池・ライターの取り扱いについてです。
「この3点には気を付けな。ウチもよく爆発して火事になる事多いから。」
さらっとこのような説明を受けました。僕はここ笑う所なのかな?って思って愛想笑いをしてたら、おっちゃん?の顔がマジな顔になっていたので、あっこれは笑い事じゃないんだなって実感しました。
ネットでは技術が進んで燃えないゴミでも大雑把で大丈夫とか何とか聞きますが、実際には大丈夫では無かったみたいです。皆さん、気をつけましょう。
説明を受けた後、早速回収がスタートしました。
ところで皆さん、ゴミ収集をしていて一番キツい事ってなんだと思いますか?
暑さ?まあーそれもキツイです。臭さ?まあー臭いです。常に移動がダッシュ?それもキツイです。
人によって回答が違うと思いますが、僕はゴミを見逃さないようにする所がキツかったです。
一軒家とかマンションとかのゴミを出す場所が住宅事に違っていて、玄関前だとかゴミ箱の中とか探すのが大変でした。
慣れてくると話は違うと思いますが、初めての僕にとっては戸惑う事が多かったです。
おっちゃん?に「そこ忘れてるよー」とか「路地の細かい道に入った所にあるからね」とか言われないと普通にゴミを見逃してたでしょう。
それ位探すのが難しかったです。
あと皆さんゴミ収集で気になるのは匂いだと思いますが、僕は大丈夫な方でした。
まあーつい先日ゴキブリを見たような家に住んでいるのでそれ位は大丈夫です。
あと服も制服が支給されるので匂いが残る心配はいりません。
でも仕事が終わった後に缶コーヒーがさらに甘ったるくなったような匂いが体についた様な気がします。
こうしておっさん?の的確な指示で収集を終える事が出来ました。
ゴミ収集もチームで行うみたいで、収集が終わった後に無線で進捗報告と集まって飲み物を奢ってもらいました。
やっぱ社会ってどこもチームで動くもんなんですね。コミュ障には辛そうです。
最後にゴミ収集車を洗って仕事が終わりました。
本当は収集後はゴミの分別作業があるみたいですが、チームのリーダーの人に「今日は暑かったし、初めてだから休んでていいよ。オレ偉いしww」と言われ早上がり出来ました。
あったけぇ人達とまとめ
以上がゴミ収集の仕事でした。派遣の仕事をしていると様々な現場に入りますが、一番気になるのはやっぱり働いている人でしょう。
今回の現場は僕が働いてきた中で一番あったけぇ現場だったと思います。
ゴミ収集の人達は本当に色々な人がいて、僕みたいな陰キャやオタク。陽キャやバリピーみたいな人もいる人種のサラダボウルみたいな感じでした。
そんな人達が一緒の制服を着ると、ちゃんと挨拶をしていて、歩行者に道を譲り、礼儀正しく、一体感がありました。
挨拶も強制させられた挨拶では無くて、「ういーす」とか「おはよう」とか人によって様々でしたが、不快感がなく、互いに働きやすい関係を構築できてるな~って感じです。
僕の勝手なイメージだと半グレのような人達が威圧するようなイメージでしたが、いい意味でイメージが崩れました。
陽キャの皆さんも、大工のような厳しい上下関係のは見えなくて、オタクに優しい陽キャみたいな感じで話が通じやすかったです。
そんな働きやすい環境なので派遣の人もリピーターが多いみたいです。
仕事が終わり制服を脱ぎ帰り道にゴミ収集の人とすれ違った時、あんなフレンドリーな人達が赤の他人となってしまった時は一抹の悲しみを感じました。