フードデリバリー配達員、馬鹿にされるの巻

日記
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馬鹿にされるのは慣れているが・・・

1月3日。今日も元気にフードデリバリーをしていた僕。

お正月の最中、家族連れやカップルが新宿に蔓延る中で僕は配達をしまくっていた。

だって、正月は単価が高いんだもん!!!

世間ではお正月まっしぐら。周りのごく普通の大人からしたら僕は異質な存在である。

自転車を漕いでいると、ひそひそと話声が聞こえてくるのだ。

「ウーバーの人がいるよ!」「こんな寒い中やるなんて大変ねぇ」

このようなコソコソ話ならまだマシである。中には

「おいっお前あんな底辺になりたくないだろwww」「ウーバーwwww」

こんなヤンキーの声も聞こえてくる。

多少イラっとくるが、これは仕方のない事である。

もし僕が学生だったら同じ事を言っていただろうし、この職業が底辺扱いされてもしょうがない。

正月という誰かと一緒にいるべき日に自転車で走りまわっているのも変な姿だ。

だからしょうがない。僕は変人なのである。

思えば学生時代から周りには馬鹿にされる生活を送ってきた。

社会人になってもそれは変わらずに周りに変人扱いされた毎日だ。

僕だって常識を持った普通の人になりたかった。しかし、それが出来なかった。

なので変人として生きていく。周りに馬鹿にされても仕方ない。道化として生きていくだけだ。

こんな感じのポジティブ思考でノーダメージの僕だったが、ある事件が起こった。

それは配達の最中、エレベーターに乗っている時に起こった。

エレベーターには20代に見える男2人組と女子1人、そして僕が乗っていた。

エレベーターが降りていく最中に女子が口を開いた。「この色合い凄くない?」

その次に男子が答える。「確かにwwwなんか展示店に飾ってある色合いだなwwwあんま見るなってww」

こんな話声が聞こえてきたのだ。というかエレベーターに乗っているのだから話声は筒抜けだ。

僕は一瞬、何についてこの男女が話しているのか分からなかった。

色合いが変?何の色合いが変なの?エレベーターの色合いか?こいつらの服の色合いか?

勇気を持って、顔を動かさずに目線を動かした。すると男女の目線は僕の方を向いていた。

そうだ。この3人組は僕の服の色合いが変だと指摘していたのだった。

ショックだった。恥ずかしかった。顔が真っ赤になりそうだった。

1階に着くなりダッシュでエレベーターを飛び出して、逃げるように(つうか実際に逃げた)自転車に飛び乗った。

上で書いたように配達員というでバカにされるのはもう慣れていた。

しかし、服装という僕個人をバカにされたのがショックでたまらなかった。

凄く萎えた。丁度夜8時位の配達だったから仕事をそれで終了した。

帰り道はいつも首を上げてルンルンしながら帰ってたのに、今日は下を向きながら地面に張り付いているガムとか見ながら帰った。

帰る最中、人生の様々な記憶がフラッシュバックした。

学生時代、修学旅行で陽キャがオシャレな私服を着てきたのに、僕は地味な服だった事。

社会人時代、仕事の人達と飲みに私服で行ったとき、「気合入れすぎwww」と馬鹿にされた事。

これらを思い出して、叫びたくなる程恥ずかしくなった。というかちょっと叫んだ。「あーーーーー」って。周りには誰もいない暗い道路でね。そして自分が嫌になった。

この件で一番ショックだったのは、服を馬鹿にされた事じゃなくて、その程度のディスで心がここまでダメージを受けてしまう僕の精神状態だった。

社会人なんてもっと仕事で詰められる事があるのに、僕なんて服を馬鹿にされただけで精神状態がやばくなるのが悔しかった。

こんなんじゃ絶対に社会人復帰が無理だと悟ったのだ。将来が見えない。

こんなマイナスマイナスな気持ちで夜ご飯を買いに行った。

寿司が半額で売っていた。嬉しい。さっきまでの悲しい気持ちがちょっと軽減された。

食べ物は偉大だ。こんなマイナスな気持ちだった僕を癒してくれた。

寿司を食べていると、ある考えが芽生えた。

「バカにされたっていいじゃないか。こうして美味しいご飯が食べれるだけで幸せだ」

こうやって考える事でメンタルを安定させた。そしてある事を考えた。

「そうじゃん。こうしたくだらない事もブログにすればいいじゃん」

このようにして当記事が完成した。

ブログを書くと自分の事を主観的じゃなくて客観的に見られるのがいい。

「くだらない事でクヨクヨしてたんだなwwwwオレwww」

こんなように気持ちをリセット出来るので、皆さんにもオススメだ。

何か暗い事があったら日記なり書いて言語化して、客観視すると気持ちが落ち着くのかもしれない。

僕は落ち着いた。

落ち着いたけど配達は嫌になったので、明日の配達は休みにする事にした。

服を馬鹿にされたのはやっぱショックだった。