苦肉の倉庫派遣への決断
時は1月の月末。フリーターである僕は働かな過ぎて家賃を払える金額も無かった。
やばい。稼がなきゃ。
どんな仕事でもいい。とにかく金の振り込みが早くて稼げる仕事がよかった。
こうして単発バイトを探したがそんな上手い話はそうそうない。
就業可能なのは、年中バイトを募集してサイトトップを飾っている倉庫バイトだけだ。



こんなやつ↑(画像を押してもリンクになってないのでご安心を)
いつもだったら倉庫のバイトは回避する。
だって倉庫のバイトなんて暗くて野郎が多くて、怒声が飛び交うような環境のイメージがあるからだ。
しかし、家賃の支払い日は目前に迫っている。支払いから逃げる事は出来ない。
泣く泣く倉庫のバイトに募集した。
その判断をしてから2時間後、派遣サイトでは採用完了という文字が表れる。
早すぎる・・・普通の派遣バイトでは応募したら審査の時間や最悪断られる事があるのだが、今回は違った。
余程人員に困っているに違いない。
そんな地雷臭が漂う派遣先なんて嫌だけど、金の為に行く事にした。
現場へ。イメージとのギャップに驚く。
そしてバイト当日。普段9時起きの僕がアラームで5時30分に起こされる。
眠たい体を動かしながら、「あー、そういえば社会人ってこんな感じだったっけ」なんて思い出しながら出発。
電車やバスを乗り継いで現場へ到着した。
倉庫はでかく、警備員のおっちゃんに道を聞きながら事務所へ到着。
事務所に着いたら名前の確認と荷物を預けるように指示されて、荷物を預ける。
そして倉庫内に入って行った・・・
恐る恐る倉庫のドアを開けるとアラ驚き。
人。人。人。60人は超えるくらいの大量の人が待機していた。全員派遣社員だった。
僕の想像では派遣はうだつの上がらない大量のおっさんがいると思っていたが、実際には7割女性、3割男性であった。
女性もおばさんとねーちゃんが半々位だ。平日だから女性が多かったのかな?
ここで僕の目を引いたのがねーちゃん達。
なんと美人が多い。
なんでこんな所にいるの?君たちおじさんと会話するだけで大量の金を貰えるレベルだよ?
そのように思うレベルの美人がウヨウヨしていた。
長らく引きこもりをしていたせいで、現実世界の女性を見るとより一層可愛さが増して見れるのもあるかもしれないが、マジで可愛かった。
そんな美人のねーちゃんに見惚れていると現場の担当者が到着。
この担当者もねーちゃんだった。美人では無かったが、清潔感があって倉庫関係者みたいな感じは無かった。
ねーちゃんから仕事内容の説明を受ける。
その説明を受けて僕は納得した。なぜこの職場に女性が多くて、派遣の人が大量に居たのかを。
この仕事は倉庫の検品作業だったからだ。
僕が倉庫で男が多いと感じたのは前回の派遣バイトが関係しているのかもしれない。以前のブログ↓
てっきり倉庫のバイトは積み下ろしなど肉体労働を想像していたが、今回は検品作業だった。
スーパーのレジみたいにひたすらバーコードにピッピッしていくだけの仕事だ。
この説明を聞いて僕は安堵した。なんだ、女性もいるし簡単な作業でよかったっと。
ジジイの罵声を浴びることもなくてよかったと、この時は思っていた。
ひたすらピッピッピッピッピッとその後に待ち受けた地獄。
こうして作業が始まった。就業時間は9時間。この時間を耐え切れば僕の勝ちだ。
ひたすらバーコードを読み込む作業。
誰でも出来る仕事だなと思っていたら、僕の後ろのおばちゃんが作業に躓いていた。
「これどうやったらいいんですか?」「えーと、そうなんですか、じゃ、これは?」
明らかに質問が多くて、その度に担当者のねーちゃんが呼び出されていた。
ねーちゃんも最初は普通に教えてたが、徐々にイライラしている様子だった。
これを見て僕は、「単調な作業にも向き不向きって存在するんだな」って感じた。
このひたすらバーコードを打ち込む作業。同じ事の繰り返しなので飽きるかどうか不安だったが、意外と時間はすぐに過ぎて午前中が終わった。
午後の休憩後、再びバーコードピッピの時間。
ふとしたタイミングで後ろを振り返ると、さっきの質問ばかりしていたおばちゃんが消えて、新しいねーちゃんが入っていた。
そうおばちゃんは昼休憩が終わった後には消えていた・・・
気持ちを切り替えて再び作業へ。
バーコードをピッピしていると、小学校の校長先生の話を思い出す。
この作業をしている時の心境は校長の話を聞いている時の状態と同じだ。校長が話している時に他の友達と話す人はこの作業には向いてない。
校長の話を聞いている時に眠る人もこのバイトには向いていない。おそらく作業中に寝てしまうだろう。
このバイトに向いているのは校長の話を聞いている時にボーっとしていた人か、「ちゃんと話を聞こう」と周りの人を注意していた子にちがいない。
僕はボーっとしている子だったので、この作業をしている間もボーっとしながら終わった。
時間は就業時間1時間前。「もう作業を終わらせて下さい!!」担当者の声が響く。
やった!!!これは派遣あるあるの仕事が早く終わり、早めに帰れるチャンスだ!!!
「ではまず掃除をしてください。」担当者の指示で掃除をする。皆テキパキと掃除をして10分位掃除が終わった。
「では待機していてください。」
そうか、うん待機かー。まあすぐ待機も終わるんだろうな( ´艸`)
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1時間ずっと待機だったああああああああああああ
勿論携帯は倉庫に持ち込み禁止だ。周りの人と話すのもなんか気まずい。
机の上をずっとティッシュで拭く振りをしながら1時間の待機がハジマタ。
作業しながらだと時間が早く感じたのに、何もしないと時間が凄く長く感じられる。
僕が人生で一番嫌いなのが、待つ事なので、もの凄くイライラした。
するとそんな僕に見かねて?なのか美人なねーちゃんが話かけてきた。
美人ねーちゃん
無限にも感じる1時間待機命令。そんな中冴えない僕に話しかけてくる美人ねーちゃんは天使に感じた。
美人ねーちゃんは化粧品の会社に勤めてるような女性のタイプで、芸能人だと有村架純をちょっと崩した感じだ。
会話していると、大学生3年生だという事。就職先も内々定が出ている事。夏にリゾバに行く事。など教えてくれた。
僕の自己紹介はIT系に勤めている男性で、派遣に来た理由は君のような可愛い女性に会いに来る為だと冗談めいて伝えた。
そんな冗談にも笑ってくれた。よく女性がする協調の為の笑いではなく腹の底から笑っている感じだ。
僕は彼女に惚れた。決めたデートに誘おう。このバイトが終わったら僕はアタックするんだ。
そんな事を思っていたら就業終了のチャイムが鳴った。
タイムカードを切って、その女性に会いに行く。
「僕は~駅ですけど、OOさんはどっちですか?」「私もOOです」
「じゃ、駅まで会話に付き合ってくれませんか?」「いいですよ!」
そんな感じの誘いをして一緒に帰る事に。
余談だが僕は女性と会話する時は頭がオーバーヒートする程、頭を回転させる。
上に書いた誘い文句も「一緒に帰りませんか?」はがっつき過ぎてる。「送りましょうか?」は距離感詰めすぎと感じで、色々考えた結果言った誘い文句だ。
とにかく、駅に到着するまでの10分位は脳みそをフル回転して会話をした。
暮らしていた場所が巣鴨らしいので、巣鴨の美味しい店や道なりを必死に思い出して会話したり、相手の容姿を褒めるのでなく、行動や思想を褒めるような事を繰り返した。
こうして駅に着いた。「~線なんですよ~」なんて会話しながらお別れの時。
しかし、僕は逃がさない。アタックの時だった。
「よかったらここら辺で美味しい料理屋知ってるんですけど、一緒に行きませんか?」
その言葉を聞くと流石に美人ねーちゃんも考えている顔だった。
介護士時代、女性の同僚に聞いた話だが、女性が夜ご飯をOKするかどうかはHの判断なども含まれているらしい。
なので普通初デートに誘うなら昼ご飯の方が圧倒的にいいのだ。しかし、僕の判断は違った。
はるか昔、ナンパで成功した体験からこれはイケると確信したのだ↓
少し返事を待っているとねーちゃんから「ご飯いいですよ♪」という返事が!!!
やったあああああああああああああああああああああああああ
母さん、僕はやったよ!!フリーターでもねーちゃんを誘えたよ!!!
早速僕のホームグラウンド(笑)の新宿にご案内する事にした。ウーバーイーツで培った個室居酒屋情報と、地理を活かす時が来た!!!!
電車に乗って疲れなのかウトウトする僕。すると隣で座っていたねーちゃんが眠ってていいですよ♪との一言。
お言葉に甘えて眠る事にした。ぐっすり。ちょっとねーちゃんに寄り添いながら・・・
しばらく経っただろうか・・・僕はゆっくりと目を覚ました。
寄り掛かっていたはずのねーちゃんの腕は何故か太く、顔を見上げて見るとマスクをしたおっちゃんが座っていた。
まとめ
倉庫バイトの作業内容は単調で簡単でした。積み下ろしじゃなく検品で募集している仕事は体のダメージが少ないのでオススメです。
また、美人のねーちゃんが多いので野郎にもオススメです。もしかしたら出会いがあるかもしれません。
女性にもオススメです。倉庫って野郎が一杯のイメージがありましたが、女性の管理者などもいて女性でも働きやすい環境でした。
倉庫も綺麗で清潔な感じでした。マイナスのイメージを持っている人でも気軽に募集してみるのがオススメです。