あれだけ拒否反応を示した工場に行くことに
僕は言った。「工場派遣は人間がやる仕事ではない」と・・・ブログ記事↓
しかし、四の五の言ってられない状況になってきた。
僕が稼げる仕事がないのである!!!
前回の心を折られた工場勤務からダラダラ過ごしていたら財布の中は1000円札のみ。
今週1週間というか明日の食費もない始末。
このまま財布が0になってしまえば、何か派遣の仕事やuberの為の交通費すら無くなってしまう。
危機的状況に陥った僕は考えた。そして結論を出した。
もう一度工場へ行く時がきたと・・・・
食品工場、君に決めた!!!
という訳で早速派遣会社の案内メールを見る。しかし、いい求人がない。
単発派遣をやった事がある人には分かると思うが、いい求人というのは家の近場の求人という意味である。
大体工場なんて郊外の人知れぬ土地に立っている物であり、それを勧めてくる求人はどれも家から遠いものである。
今回の求人も例に漏れず家から遠い求人を紹介された。
まず電車で40分乗り換えを行い、駅から徒歩20分以上の立地の場所だ。
単純に遠いしメンドクサイし、何気に30分前集合でこの時点でウンザリもウンザリなのだが、僕には金がない。だから我慢する事にした。
また、この求人に心を惹かれた部分があった。「商品のパック詰め」
この文言に何故か僕はウキウキした。小学校の時の社会見学に行くときに「食品の工場ってどうなってるんだろう」みたいな感じの好奇心があったのだ。
だからこの求人、君に決めた!!!

余談だが、ポケモンのサトシは引退するらしい。アラサーの世代直撃というかサトシと共に大きくなった僕にはショックだ。今最終章がやっていてyoutubeでも再放送してるので興味ある人は見てみるのがオススメです。
まあそんな余談は置いといて食品工場へ行くこととなった。
食品工場とハッスルする爺さん
そして当日。集合時間が7時だった為、朝5時に起き出発する僕。
長い道のりを経て工場に到着した。
工場の印象はまあ普通。汚くもなく凄く綺麗な訳でもない一般的な工場だった。
事務所に入ると担当の人を事務の人が呼んでくれた。
僕は派遣をまあまあ経験しているので、この時点で外れかどうかわかるのだが、今回は当たりだと直感した。
何故かというと外様の人に対して当たりが優しいからだ。
入口でオロオロしているとばーちゃんが「こっちよ」なんて声をかけてくれたり、担当のおじさんも「初めてか・・・ケっ」なんて言いながらも「まあー緊張するなよw」なんてぶっきらぼうだけど優しく対応してくれた。
やはり派遣で重要なのは職場の雰囲気なのである。
ちなみに前回の工場では誰一人として僕に挨拶なく、朝礼の時に長期で入るので自己紹介があるのかなって思ったらなく、朝礼が終わった後に女性の人が「あれっ自己紹介ないの?」って言ったら誰も反応せず解散して若干放置されました。今思い出してもムカつく。
話は戻り、工場内に入る事に。食品工場の専用手洗いマシーンに面を食らい、テレビでよく見る風をブーンってやる除菌部屋に興奮しながら作業場へ。
仕事内容が商品のパック詰めだったので、それやるのかなーって思ってたら僕の仕事は台車運びでした。
もう一度言います。僕の仕事は台車運びでした。

あのセブンとかコンビニとかでよく見る商品の入荷の籠あるじゃないですか。あれをずっと運ぶ仕事でした。
どうやらパックに商品を詰められるのは選ばれし人間のみで、派遣で初めての僕には与えられない仕事だったみたいです。
「パック詰めかー商品とか落とすの注意しよ!つまみ食いしてる奴とかいるのかなwww」なんて想像してたのですが、一気に想像が砕け散りました。
現実は皆真剣な表情で素早くパック詰めをしていました。その傍らで僕は若干羨ましそうに台車を運びました。
でもこの台車運びはめっちゃ楽で、普段は突っ立ってて台車を運ぶ時になったらちょっとの距離を運ぶだけです。
周りの人も優しいし、仕事も緩いし楽勝だなって内心では思ってました。気になる点は暇だから時間の経過が遅いなって所くらいです。そうです。午前中の時はそう思ってました。午前中の時は・・・
お昼休憩を終え、仕事場へ帰った僕。そしたら驚くべき光景が待っていました。
運ぶ台の山・山・山・・・
凄い量の台がありました。そうです。どうやら工場の本番は午後からのようでした。
人も溢れんばかりの人が集まり皆ドタバタ動いています。
もう僕が運ぶ物も多すぎて、時間を忘れる位目の前の作業に奮闘していました。
僕は思いました。もうダメだ。これ以上の量は運べない。誰か助けて・・・
そんなパンク寸前の僕の目の前に「当たり前だ」と現れたのはどう見ても還暦寸前のおじいちゃんでした。

ぱっと見た感じは本当におじいちゃんで「こいつ大丈夫なのかよ・・・」なんて内心思いましたが、次の瞬間、ヤバイスピードで台車を捌き始めました。
僕も結構本気を出して真面目に働いていたのですが、その僕の2倍位のスピードでおじいちゃんが動き回ります。
そして僕の弱点というか至らぬ点をめっちゃ簡潔に教えてきます。「ここの重要度はここだから。」「この仕事で優先すべきはここ」みたいにめっちゃシンプルに教えてきます。
どちらかというと口数が少ないこのおじいちゃん。僕に簡潔な説明した後はコミュニケーションはジェスチャーで済ませて運ぶ運ぶ運ぶ・・・
僕が重たいから小分けにして運んだ箱も一気に全部もっていきました。恐らく僕よりも筋力があるみたいです。
こんなおじいちゃんに触発されて僕も頑張るぞとやっていたらいつの間にか時間が来ていました。
まとめ
いやー工場のバイトって基本的に立ち仕事で辛いし、今回は台車を運んだので腕も痛かったのですが、僕より遥かに年上なおじいちゃんやおばあちゃんが頑張ってて凄いなって感じました。
仕事が終わってブログ書いている今でも凄く足が痛くて、もうジンジンしていますが、あの作業をおじいちゃん達は毎日やってるんですよねー
その事を考えると僕も負けてられないと思いますし、メンドクサイとか工場がーとかは言い訳にならないのかなって思いました。
普段ちゃんと毎日働いている人は凄いんだな。
でも引きこもりには立ち仕事はきつすぎる。本当に痛い。