m12020年感想 アキナはm1で滑ったのか?

m1の感想
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2021年版はこちら↓

面白さと滑り方

初めに言っておく。僕はコアなお笑いファンではない。m1ファンでもない。

最後にm1を見たのは2009年のノンスタイル優勝の時だ。

そんな僕がm1の感想を書いていく。

まず、僕がm1を見る上で期待しているのは、面白いネタと滑り散らかして審査員に怒られる芸人だ。

今回の場合、面白かったのは東京ホライゾンと錦鯉、マジカルラブリー一発目だった。

逆に滑り倒して痛快だったのがアキナだった。

ちなみに今回出演したメンバーはウエストランド以外何も知らない。

ウエストランドは、爆笑問題に引っ付いているつまんない人という印象しかなかった。

なぜ面白かったのか

上で上げた面白かったコンビについて話したい。

まず東京ホライゾンだ。これには新しさを感じた。年齢も若いし、発想とイケイケな感じがよかった。

突っ込みの人のハイテンションなつっこみは、「ここで笑うんだぞ」というポイントが分かりやすくてよかった。

欠点があるとすれば、m1という場所にマッチングしていなかった事だろう。

m1は4分という短い時間で、大勢な人が見る場所だ。

だから①サルでもわかりやすい内容、②最初の笑いまでの時間、これが凄く重要だと思う。

今回のネタでいったら、しりとりの後ろの文字を取るという難しい事と、文字完成までの時間が長くなってしまったのが敗因だろう。

でも僕は面白かった。「アンミカ」は笑った。

次は錦鯉だ。これはインパクトが凄い。年齢も凄いしパチンコのネタをやるという事も凄かった。

僕はその破天荒さに笑ってしまった。

これはサルでも笑うネタだったが、その年齢とダーディーさに引いてしまった人もいるかもしれない。

でも、この年齢までこういった事をする精神は立派だ。ニートの僕は見習いたい。

今後に注目だ。狭い界隈の中で人気が出るタイプだろう。

最後にマジカルラブリーだ。この人達はずるい。掴みの上沼さんのいじりが完璧で、その勢いでフランス料理店に突っ込んだからだ。

久しぶりに腹がよじれたwww

でもこれは彼らの貪欲な姿勢が呼び込んだものだ。

普通の人なら目を背けたくなる物を、自分達の強みとして活かしたからだ。

それがm1特有の早い笑いを制す事となり、優勝まで漕ぎつけたのだろう。

中盤の笑うポイントが少ないと審査員は言っていたが、中盤なんて関係ないんだ。

いかに最初の笑いまでの時間を短くするか、そしてインパクトを残せるのか・・・

そんなm1特有の性質にあった戦略を用意したマジカルラブリーは凄いと思った。

これは前回の反省なども踏まえているんだと思う。

なぜ滑るのか

次は滑ったコンビだ。

これはアキナを押したい。これは本人達も自覚をしているんだろう・・・

正直僕は、芸人さんの漫才はどんなに糞でも笑ってしまうし、アキナのネタも笑っていた。

でも客席はまったく笑っていなかった。この理由はやはりm1という場であるからだと思う。

m1はサルでもわかりやすい内容が大事だ。そういう意味ではアキナのネタは分かりやすかった。

劇場に彼女を連れてきてカッコつけるというネタだったからだ。

しかし、アキナのキャラが合っていなかった。

m1でキャラは大事だ。これは分かりやすさに繋がるからだ。

オードリーの春日、ノンスタイルの井上、サンドウィッチの富澤・・・

皆キャラが分かりやすい。しかし、アキナはキャラが分かりにくかった。

40代のおっさんの見た目なのに、彼女を初めて劇団に連れてきたネタ。

明らかに年齢があっていない。40代なら結婚報告位のネタの方が合ってる気がする。

しかも、笑わせるポイントが相方を差し置いて自分をアピールするという内容である。

これは見る方を馬鹿にしているし、共感を得られない。もっと奇想天外な事をしてほしかった。

ちなみにアキナは本番前に以下の発言をしている。

雅は「4分(の漫才)で1番やったらアカンことは1個目のオチですべることね」と念押し。山名は「そのアドバイスいらないです」、秋山も「承知してます」とうんざり顔をする中、雅は「これはね、取り返しがつかへんから。過去の見てるけど、勝った人は1個目のオチでドーンや。人生が変わる番組ってね」と続けた。

散々トミーズ雅さんから念を押されていた、一番初めのオチ。

承知していると答えたアキナは見事に滑った。

初めに滑った内容の突っ込みは「好きなん?」というツッコミ。

それ以降も何回もこの「好きなん?」のツッコミを多用するも、発言する度に空気が凍っていっていた。

おそらくトミーズ雅はこの漫才の欠点に気づいていたのかもしれない・・・・

他の人達

他は面白かったし結構笑った。でも印象にはあまり残らない。(おいでやすこ以外)

見取り図、インディアンズ、オズワルドは正当派だったが、上手いというイメージが先行して、面白さはあったがインパクトが残らなかった。

どちらかというと落語を見ている気分だった。しかし、これはm1である。スピードが大事だ。

15分あれば優勝間違いなしだが、4分という場ではインパクトが大事なので、残念という感じ。

オズワルドに限ってはムヤミにインパクトを出そうとして失敗していた。難しいねm1・・・

ニューヨークはパンツマンの件で不快だとしか感じられない。

それに、クズキャラはとろサーモンのように突き抜けてないと意味ないと感じた。

ウエストランドは決勝まで行けたのが奇跡だ。何が審査員に刺さったのかはわからない。

賄賂でも渡したのかな?

終わり

何だかんだ言ってM1は面白い。こうやって誰が面白かったのか、つまんなかったのか話すのは我々素人には楽しくて仕方ないのだ。

今年のM1もレベルが低く感じたが、久しぶりに漫才を見て僕は楽しかった。

不満点といえば、審査員の滑った芸人に対して温かいコメントが多かった事だ。

なんで低い点数を付けたのか言う人が少ない。まあこれは仕方のない事なのかな?

苦言を言われた上沼さんがどう出るのか楽しみにしていたが、優しい高得点をバンバン出す人になっていたのも寂しさを感じる。

それと決勝に出ている事に満足で、優勝を目指している人が少なそうにも感じた。

内心は違うのかもしれないが、もっと優勝に賭ける情熱などをバチバチ出して欲しかった。

僕は芸人さんの貪欲な所や欲望丸出しな所が好きだからだ。

そうすれば、無駄に30分位作ったOPやストーリーが生きてきそうな感じがした。

※2021年2月更新!

なんと相席食堂のスペシャルでm1の出場者が出演します!

我らがアキナさんも活躍したこの回の感想も書いたので、是非ともご覧ください!

追記その2:2021年のm1の決勝を見た感想を書きました!

追記その3:2022年版です。